知床国立公園 ウトロ
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2011年07月22日知床連山。登山の前に
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
7月の3連休に知床連山の巡視に行ってきました。
日程は16日、17日と一泊二日、羅臼平泊。3連休の真ん中の天気が悪い予報になっていましたが、登ってみれば思ったより、悪くなりませんでした。
六年ぶりに硫黄山登山口が使用可能(6月25日~8月25日限定)となったため、縦走の計画を立てる方も多いと思います。また、硫黄山のみ日帰りで登山を楽しむ方も多いと思います。
しかし、このルートは、上級者向けとなっています。このルートを使用する際は、事前の情報収集をお願いいたします。
まず、この場所は、ヒグマの住みかということを覚えておいてください。目撃も多発していますし、実際巡視中に遭遇もしました。ヒグマが出たときに正しく対処できるよう、勉強をしてから山に入る必要があります。
また、上級者向けのルートと書きましたが、このルートは分かりにくい箇所があり、また、足場の悪い箇所もあります。登山道の様子も、雪渓等、日々変化していきます。出発前に事前の情報収集は必須です。
また、3連休の最終日、遭難の捜索がありました。登山届けの提出があまかったため、捜索の範囲の特定ができず、捜索の動きがはっきりと決められませんでした。
楽しく過ごすはずの、山。万全な姿勢で取り組んでいただけたらと思います。
出発前には下記の場所で、情報収集をお願いいたします。
岩尾別登山口:木下小屋
硫黄山登山口:管理詰め所
羅臼温泉口:羅臼ビジターセンター
ウトロ側では、知床自然センターや知床世界遺産センター等でも、情報の提供や収集を行っています。
また、登山道上で何か気がついたことがありましたら、情報をお寄せいただけたらと思います。

フードロッカーをご存じですか?食糧管理の徹底が必要です。
また、奥にある白い紙。携帯トイレをご存じですか?出したものは持ち帰ってください。

自分は何度も通っているため、感じなかった迷いやすいルート。ガスが出れば分かりにくくなる場所。ご指摘いただければ、対応や、後の情報提供に役立ちます。
どうぞ、みんなで安全に山を楽しみませんか。
日程は16日、17日と一泊二日、羅臼平泊。3連休の真ん中の天気が悪い予報になっていましたが、登ってみれば思ったより、悪くなりませんでした。
六年ぶりに硫黄山登山口が使用可能(6月25日~8月25日限定)となったため、縦走の計画を立てる方も多いと思います。また、硫黄山のみ日帰りで登山を楽しむ方も多いと思います。
しかし、このルートは、上級者向けとなっています。このルートを使用する際は、事前の情報収集をお願いいたします。
まず、この場所は、ヒグマの住みかということを覚えておいてください。目撃も多発していますし、実際巡視中に遭遇もしました。ヒグマが出たときに正しく対処できるよう、勉強をしてから山に入る必要があります。
また、上級者向けのルートと書きましたが、このルートは分かりにくい箇所があり、また、足場の悪い箇所もあります。登山道の様子も、雪渓等、日々変化していきます。出発前に事前の情報収集は必須です。
また、3連休の最終日、遭難の捜索がありました。登山届けの提出があまかったため、捜索の範囲の特定ができず、捜索の動きがはっきりと決められませんでした。
楽しく過ごすはずの、山。万全な姿勢で取り組んでいただけたらと思います。
出発前には下記の場所で、情報収集をお願いいたします。
岩尾別登山口:木下小屋
硫黄山登山口:管理詰め所
羅臼温泉口:羅臼ビジターセンター
ウトロ側では、知床自然センターや知床世界遺産センター等でも、情報の提供や収集を行っています。
また、登山道上で何か気がついたことがありましたら、情報をお寄せいただけたらと思います。
フードロッカーをご存じですか?食糧管理の徹底が必要です。
また、奥にある白い紙。携帯トイレをご存じですか?出したものは持ち帰ってください。
自分は何度も通っているため、感じなかった迷いやすいルート。ガスが出れば分かりにくくなる場所。ご指摘いただければ、対応や、後の情報提供に役立ちます。
どうぞ、みんなで安全に山を楽しみませんか。
2011年07月06日インターバルカメラ
知床国立公園 ウトロ 山本 雄
知床五湖、カムイワッカでの渋滞状況を把握するため、インターバルカメラを設置しています。(ゴールデンウィークに実験的に設置をしていました。伊藤ARが5月に日記を書いてくれています。)
渋滞状況のデータを集めることで、どのような時期に、どのような時間で、どのような状況の時に、どのくらいの渋滞が発生するのか、が分かるようになります。そうすれば、利用者の方々に、どの時期・どの時間帯に渋滞が発生しやすいのか、をお伝えできるようになるでしょう。
カメラの撮影時間間隔は任意に設定できるのですが、今は5分間隔としています。
5分で1枚。
1時間で12枚。
12時間で144枚。(夜間撮影をしないという設定にしています。ただ、今の時期は4時頃から19時くらいまで明るいので、撮影されていますが)
1週間では、1000枚以上!
データの量は膨大です。
現在、カムイワッカに3台、知床五湖(へと通じている道路)に6台設置しています。7月中旬には、知床五湖にあと4台追加で設置する予定でいます。
データ回収をして、事務所に戻ってから画像を確認するのが、実は楽しみだったりします。
車の利用状況だけでなく、雲の形や空の状況が刻々と変わっていく様だったり、雨が降った後の地面が少しずつ乾いていく様子だったり、だんだんと位置を変えながら、伸びたり縮んだりする影の形だったり。
エゾシカの姿もよくカメラに写り込みます。

(撮影 6月29日 4:38 知床五湖駐車場入口)
そうして写り込んだ、母ジカと今年産まれの子ジカです。
何か、おもしろいものが写れば、またAR日記で紹介したいと思います。
渋滞状況のデータを集めることで、どのような時期に、どのような時間で、どのような状況の時に、どのくらいの渋滞が発生するのか、が分かるようになります。そうすれば、利用者の方々に、どの時期・どの時間帯に渋滞が発生しやすいのか、をお伝えできるようになるでしょう。
カメラの撮影時間間隔は任意に設定できるのですが、今は5分間隔としています。
5分で1枚。
1時間で12枚。
12時間で144枚。(夜間撮影をしないという設定にしています。ただ、今の時期は4時頃から19時くらいまで明るいので、撮影されていますが)
1週間では、1000枚以上!
データの量は膨大です。
現在、カムイワッカに3台、知床五湖(へと通じている道路)に6台設置しています。7月中旬には、知床五湖にあと4台追加で設置する予定でいます。
データ回収をして、事務所に戻ってから画像を確認するのが、実は楽しみだったりします。
車の利用状況だけでなく、雲の形や空の状況が刻々と変わっていく様だったり、雨が降った後の地面が少しずつ乾いていく様子だったり、だんだんと位置を変えながら、伸びたり縮んだりする影の形だったり。
エゾシカの姿もよくカメラに写り込みます。
(撮影 6月29日 4:38 知床五湖駐車場入口)
そうして写り込んだ、母ジカと今年産まれの子ジカです。
何か、おもしろいものが写れば、またAR日記で紹介したいと思います。
2011年06月24日登山道整備『硫黄山登山口』
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
18日に硫黄山登山口から沢の出合いまでの区間の登山道の整備を、地元の山岳会である斜里山岳会と林野庁、環境省で力をあわせて行いました。というのも、硫黄山登山口からカムイワッカまでの間が6年ぶりに通行可能になったためです。しかし、登山道の整備に入るのは、7~8年ぶりとのこと。登山道を覆い尽くすササや、登山道を塞ぐハイマツと格闘してきました。

ササに埋もれています

木と格闘中
沢より先は、現段階では例年並みの雪渓。アイゼンの携行をして下さい。また、看板の設置やマーキングはしていません。
登山口のアクセスについては期間により異なるので、事前に確認するようにしてください。
(参考→http://c-hokkaido.env.go.jp/blog/2011/06/758.html)
硫黄山登山口を利用する際は、カムイワッカに設置した管理詰所に申請書を提出してから登山を楽しむようにして下さい。
申請に関しては、下記のアドレスをご確認して下さい。
<オホーツク総合振興局網走建設管理部>
http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/shiretoko_riyou.htm
縦走路については、現時点では整備を行っていません。地図を読んだり、天候によって正しい判断ができる方が行ける上級者向けです。事前の情報収集も行ってください。
カムイワッカと硫黄山登山口間の利用開始である25日には、斜里山岳会が中心となり、セレモニーを行う予定です。私も山岳会員として、参加です!天気が心配ですが、仕事でなく登る硫黄山を楽しみにしています。
ササに埋もれています
木と格闘中
沢より先は、現段階では例年並みの雪渓。アイゼンの携行をして下さい。また、看板の設置やマーキングはしていません。
登山口のアクセスについては期間により異なるので、事前に確認するようにしてください。
(参考→http://c-hokkaido.env.go.jp/blog/2011/06/758.html)
硫黄山登山口を利用する際は、カムイワッカに設置した管理詰所に申請書を提出してから登山を楽しむようにして下さい。
申請に関しては、下記のアドレスをご確認して下さい。
<オホーツク総合振興局網走建設管理部>
http://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/shiretoko_riyou.htm
縦走路については、現時点では整備を行っていません。地図を読んだり、天候によって正しい判断ができる方が行ける上級者向けです。事前の情報収集も行ってください。
カムイワッカと硫黄山登山口間の利用開始である25日には、斜里山岳会が中心となり、セレモニーを行う予定です。私も山岳会員として、参加です!天気が心配ですが、仕事でなく登る硫黄山を楽しみにしています。
2011年06月17日のんびり?必死?
知床国立公園 ウトロ 山本 雄
知床五湖・高架木道から撮った写真です。

2頭のオスジカがいますが、何かが違います。皆様分かりますか?
写真をアップしてみましょう。

左側のオスジカ・・・

右側のオスジカ・・・
正解はそう、「角」。
右のオスジカの角は、枯角で、まだ去年の角のまま(まだ抜け落ちていません)。
左のオスジカの角は、伸びてきている袋角(去年の角はすでに抜け落ちて、新たな角がはえてきています)。
オスジカ2頭、角の成長の度合いは著しく異なっていました。6月中旬でまだ角を落としていないのは、意外な感じがしました。一般に若いオスは角が落ちるのが遅いと聞きますが、多くのオスジカは4月~5月頃には角は落ち、新しい角がはえてきます。
袋角を頭の上に乗っけている姿は、何だか不思議です。角だけポコっと取れそうです。
袋角は成長をしているので、血液が通っていて、温かく柔らかいといいます。どれぐらい温かくて、どれぐらい柔らかいのか、いつか触ってみたいなぁと思っています。そんなことが可能ならば・・。
角の大きさは、メスジカの獲得に大きく関わります。大きくて立派な角を持ったオスジカがもてるようで、オスジカ同士の闘争にもやはり大きい角は有利に働きます。
いまだ枯角のままだった右側のオスジカは、いつ角を落とすのでしょうか。秋の繁殖期までに、新しい角をどれだけ大きくできているでしょうか。
のんびりと草をはんでいるようでしたが、本当は早く枯角を落として、少しでも袋角を大きくしようと、左側のオスジカに負けじと必死で草を食べているのかもしれません。
2頭のオスジカがいますが、何かが違います。皆様分かりますか?
写真をアップしてみましょう。
左側のオスジカ・・・
右側のオスジカ・・・
正解はそう、「角」。
右のオスジカの角は、枯角で、まだ去年の角のまま(まだ抜け落ちていません)。
左のオスジカの角は、伸びてきている袋角(去年の角はすでに抜け落ちて、新たな角がはえてきています)。
オスジカ2頭、角の成長の度合いは著しく異なっていました。6月中旬でまだ角を落としていないのは、意外な感じがしました。一般に若いオスは角が落ちるのが遅いと聞きますが、多くのオスジカは4月~5月頃には角は落ち、新しい角がはえてきます。
袋角を頭の上に乗っけている姿は、何だか不思議です。角だけポコっと取れそうです。
袋角は成長をしているので、血液が通っていて、温かく柔らかいといいます。どれぐらい温かくて、どれぐらい柔らかいのか、いつか触ってみたいなぁと思っています。そんなことが可能ならば・・。
角の大きさは、メスジカの獲得に大きく関わります。大きくて立派な角を持ったオスジカがもてるようで、オスジカ同士の闘争にもやはり大きい角は有利に働きます。
いまだ枯角のままだった右側のオスジカは、いつ角を落とすのでしょうか。秋の繁殖期までに、新しい角をどれだけ大きくできているでしょうか。
のんびりと草をはんでいるようでしたが、本当は早く枯角を落として、少しでも袋角を大きくしようと、左側のオスジカに負けじと必死で草を食べているのかもしれません。
2011年06月16日どんな衣にしましょうか
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
2011年06月09日神の水に出会う旅 静寂の中で
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
というキャッチフレーズを考えてみました。
神の水というのは、アイヌ語で「カムイワッカ」。昨年まで6年間実施されていた道路工事が終わり、6月1日から10月下旬まで、道路が開通しています。今年からより長い期間、温泉が沢になった「カムイワッカ湯の滝」まで、行くことができるようになりました。しかし、時期によってアクセス方法が変わりますので、確認してから行く様にして下さい。
・8月1日~8月25日、9月15日~9月24日・・シャトルバスのみ
・6月1日~7月31日、8月26日~9月14日、9月25日~10月下旬・・車、バイク(バスは運行していません)
・徒歩と自転車は、期間中いつでも通行できます。
カムイワッカ湯の滝周辺は、車で行った際、停められるスペースが限られています。人が多く訪れると考えられる時期には多くの車がこの場所に向かうことになると、大渋滞が発生すると予測されます。道も砂利敷きであり、幅も狭く、すれ違いも困難な箇所が多くあります。そのため、夏休みや9月の連休を含む期間等、人が集中する時期にはシャトルバスでのみ入ることになります。
チラシを作成しました。詳しい内容はこちらをご覧下さい。
<表>

<裏>

さて、本日これから、ウトロ内の宿泊施設や飲食施設で配布してきます!
神の水というのは、アイヌ語で「カムイワッカ」。昨年まで6年間実施されていた道路工事が終わり、6月1日から10月下旬まで、道路が開通しています。今年からより長い期間、温泉が沢になった「カムイワッカ湯の滝」まで、行くことができるようになりました。しかし、時期によってアクセス方法が変わりますので、確認してから行く様にして下さい。
・8月1日~8月25日、9月15日~9月24日・・シャトルバスのみ
・6月1日~7月31日、8月26日~9月14日、9月25日~10月下旬・・車、バイク(バスは運行していません)
・徒歩と自転車は、期間中いつでも通行できます。
カムイワッカ湯の滝周辺は、車で行った際、停められるスペースが限られています。人が多く訪れると考えられる時期には多くの車がこの場所に向かうことになると、大渋滞が発生すると予測されます。道も砂利敷きであり、幅も狭く、すれ違いも困難な箇所が多くあります。そのため、夏休みや9月の連休を含む期間等、人が集中する時期にはシャトルバスでのみ入ることになります。
チラシを作成しました。詳しい内容はこちらをご覧下さい。
<表>

<裏>
さて、本日これから、ウトロ内の宿泊施設や飲食施設で配布してきます!
2011年05月20日知床のヘビ
知床国立公園 ウトロ 山本 雄
岩尾別登山口に利用者カウンターを設置していた時のこと。
天気も良くカウンターの設置も無事に終わり、さぁ帰りましょうと歩いていた時、前を歩いていた伊藤ARが突然声を上げました。
何かと思ったら、ヘビが登山道を横切っていました。
私もびっくりしましたが、これは写真を撮らねばと思い、急いでカメラを向けました。ヘビの顔に焦点を合わせたいと思いつつも、ヘビの動きが読めません。ヘビは私たちに構うこともなく、登山道を横切っていきます。
ヘビが視界から消えてしまう前に、とりあえずバシバシと撮っておきました。
その中の一枚がこれ。

知床に生息するヘビは数種と聞いていたので、事務所に戻ってから調べてみました。
まず、『データブック知床・2010』という、斜里町立知床博物館が発行している本を手にとりました。このデータブックには、知床で見られる生物がリスト化され、ずらーっと和名と学名が載っています。(生物だけではなく、知床における地形や地質、気象などのデータも載っています)
それによると、知床にいるヘビは、
シマへビ、アオダイショウ、ジムグリ、ニホンマムシの4種とのことです。
次に、撮った写真と事務所にあった図鑑(『北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑』)を見比べ、シマヘビであることを確認しました。
ヘビは嫌い、爬虫類って苦手、という方も多いと思いますが(私も決して得意なほうではありません)、
ただ、よーく見てみると、
なかなかどうして、シマヘビも格好いい顔をしているではありませんか。
写真では分かりにくいですが、目の部分から黒いスジが後ろの方にすっと伸びていて、赤い目の中に黒い瞳があります。凛々しい顔立ちでした。
登山道を横切ったシマヘビは、グイグイとそしてスルスルと斜面を登っていきました。私たちのように一歩ごとにどしどしと踏みしめる姿ではありません。ヘビには足がないのでどしどし歩かないのは当たり前ですが、自然に順応した野生に生きるものの姿を見たような気がしました。
それぞれの生物も、先入観をなくしてよく見てみると、あらたな一面を発見できるかもしれません。
ちなみに、先の図鑑を見ていたら、知床にもいるジムグリという種は、目がくりっとしていて実に「かわいい」顔をしていました。
天気も良くカウンターの設置も無事に終わり、さぁ帰りましょうと歩いていた時、前を歩いていた伊藤ARが突然声を上げました。
何かと思ったら、ヘビが登山道を横切っていました。
私もびっくりしましたが、これは写真を撮らねばと思い、急いでカメラを向けました。ヘビの顔に焦点を合わせたいと思いつつも、ヘビの動きが読めません。ヘビは私たちに構うこともなく、登山道を横切っていきます。
ヘビが視界から消えてしまう前に、とりあえずバシバシと撮っておきました。
その中の一枚がこれ。
知床に生息するヘビは数種と聞いていたので、事務所に戻ってから調べてみました。
まず、『データブック知床・2010』という、斜里町立知床博物館が発行している本を手にとりました。このデータブックには、知床で見られる生物がリスト化され、ずらーっと和名と学名が載っています。(生物だけではなく、知床における地形や地質、気象などのデータも載っています)
それによると、知床にいるヘビは、
シマへビ、アオダイショウ、ジムグリ、ニホンマムシの4種とのことです。
次に、撮った写真と事務所にあった図鑑(『北海道爬虫類・両生類ハンディ図鑑』)を見比べ、シマヘビであることを確認しました。
ヘビは嫌い、爬虫類って苦手、という方も多いと思いますが(私も決して得意なほうではありません)、
ただ、よーく見てみると、
なかなかどうして、シマヘビも格好いい顔をしているではありませんか。
写真では分かりにくいですが、目の部分から黒いスジが後ろの方にすっと伸びていて、赤い目の中に黒い瞳があります。凛々しい顔立ちでした。
登山道を横切ったシマヘビは、グイグイとそしてスルスルと斜面を登っていきました。私たちのように一歩ごとにどしどしと踏みしめる姿ではありません。ヘビには足がないのでどしどし歩かないのは当たり前ですが、自然に順応した野生に生きるものの姿を見たような気がしました。
それぞれの生物も、先入観をなくしてよく見てみると、あらたな一面を発見できるかもしれません。
ちなみに、先の図鑑を見ていたら、知床にもいるジムグリという種は、目がくりっとしていて実に「かわいい」顔をしていました。
2011年05月19日おすすめ物件紹介中
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
18日の午後、ウトロの海にケイマフリのデコイを浮かべました。
ケイマフリ?デコイ?知らない方も多いかもしれません。ケイマフリとは、絶滅危惧種で世界的に希少な海鳥。国内ではここ斜里町と天売島など北海道や青森県の一部などで少数が生息しています。約50つがいがここウトロで営巣しています。また、デコイとは実物大の模型のことです。
そして、なぜウトロの海に浮かべたのか。
ケイマフリは、繁殖地が一部の地域に限られており、この場所で何かあった時には、繁殖場所がなくなってしまいます。ウトロ沿岸の断崖は国内でも数少ない繁殖地の一つです。今回デコイを設置した場所は、かつて繁殖に利用していた場所であり、この場所を再び利用してもらうことで繁殖地の分散が狙いです。
ケイマフリは仲間同士で集まって行動する習性があり、デコイに引き寄せられて、本物のケイマフリが、「ここでも営巣できるね!」と気がついてもらえればと思います。
また、デコイを置くことで、地域の人、観光船に乗った人の話題にあがり、海と陸との繋がりを考えるきっかけとなればとの狙いもあります。

さて、私の今回のお仕事は写真撮影。
重りの石を海中にいれ、デコイを投げ入れる「ウトロ漁業共同組合の山本氏」と「知床海鳥研究会の福田氏」の勇姿を撮影しました。次の日の新聞に採用です。

帰路の途中、交尾中?のケイマフリの撮影をいたしました。(後ろの岩の上)
確かにここは繁殖地のようです。
ケイマフリ?デコイ?知らない方も多いかもしれません。ケイマフリとは、絶滅危惧種で世界的に希少な海鳥。国内ではここ斜里町と天売島など北海道や青森県の一部などで少数が生息しています。約50つがいがここウトロで営巣しています。また、デコイとは実物大の模型のことです。
そして、なぜウトロの海に浮かべたのか。
ケイマフリは、繁殖地が一部の地域に限られており、この場所で何かあった時には、繁殖場所がなくなってしまいます。ウトロ沿岸の断崖は国内でも数少ない繁殖地の一つです。今回デコイを設置した場所は、かつて繁殖に利用していた場所であり、この場所を再び利用してもらうことで繁殖地の分散が狙いです。
ケイマフリは仲間同士で集まって行動する習性があり、デコイに引き寄せられて、本物のケイマフリが、「ここでも営巣できるね!」と気がついてもらえればと思います。
また、デコイを置くことで、地域の人、観光船に乗った人の話題にあがり、海と陸との繋がりを考えるきっかけとなればとの狙いもあります。
さて、私の今回のお仕事は写真撮影。
重りの石を海中にいれ、デコイを投げ入れる「ウトロ漁業共同組合の山本氏」と「知床海鳥研究会の福田氏」の勇姿を撮影しました。次の日の新聞に採用です。
帰路の途中、交尾中?のケイマフリの撮影をいたしました。(後ろの岩の上)
確かにここは繁殖地のようです。
2011年05月13日時には、新聞記者。
知床国立公園 ウトロ 伊藤典子
毎日小学生新聞に知床国立公園の記事が掲載されました。(5月2日掲載)
下記から確認できますので、是非見て下さい。
※5月2日の掲載なので、現在は更新され、トップは他の国立公園の記事です。
http://mainichi.jp/life/edu/maishou/etc/kouen/
毎日小学生新聞では、毎週1回、1年間を通して、全ての国立公園を紹介するという趣旨で、季節感を織り交ぜて国立公園やその風景、自然、生き物を紹介しています。全国各地の国立公園の最近の様子を紹介しながら、日本の風土、景観、自然美とともに、自然保護に関する意識を子どもたちに高めるのが狙いとなっています。
最も現場の今を知っている、アクティブレンジャーに適任の仕事ではないでしょうか!
知床の記事に限らず、自分の住んでいる場所、興味のある国立公園の記事が掲載されないか、是非チェックして下さい。
実際に発行されたものが、事務所に200部ほど届きました。親戚中に配ろうかとも思いましたが、地域の人々にも手にとっていただけたらと思い、自然公園財団の方に頼み、遺産センターに配置してもらいました。目につきやすい、入り口付近に置いていただきました。

限定200部。早い者勝ちです。
下記から確認できますので、是非見て下さい。
※5月2日の掲載なので、現在は更新され、トップは他の国立公園の記事です。
http://mainichi.jp/life/edu/maishou/etc/kouen/
毎日小学生新聞では、毎週1回、1年間を通して、全ての国立公園を紹介するという趣旨で、季節感を織り交ぜて国立公園やその風景、自然、生き物を紹介しています。全国各地の国立公園の最近の様子を紹介しながら、日本の風土、景観、自然美とともに、自然保護に関する意識を子どもたちに高めるのが狙いとなっています。
最も現場の今を知っている、アクティブレンジャーに適任の仕事ではないでしょうか!
知床の記事に限らず、自分の住んでいる場所、興味のある国立公園の記事が掲載されないか、是非チェックして下さい。
実際に発行されたものが、事務所に200部ほど届きました。親戚中に配ろうかとも思いましたが、地域の人々にも手にとっていただけたらと思い、自然公園財団の方に頼み、遺産センターに配置してもらいました。目につきやすい、入り口付近に置いていただきました。
限定200部。早い者勝ちです。
・知床五湖は「ヒグマ活動期」から「植生保護期」に
・カムイワッカ湯の滝に向かうには、シャトルバス・自転車・徒歩のみ
※車・バイクは通行不可
○知床五湖・・・植生保護期の楽しみ方
・高架木道は無料でいつでも楽しめます。
・地上遊歩道は、1、申請書の記入(現地でも、事前にwebから用紙をダウンロードできます)
2、料金の支払い(大人250円/小人100円)
3、レクチャーを受ける(10分ほど)
レクチャーは10分おきで、各回定員50名
詳しくは下記のアドレスをご確認下さい。予約は不要です。
http://www.goko.go.jp/(覚え方は、五湖へGO)
○カムイワッカ湯の滝
シャトルバスの時間は下記をご確認ください。
http://www.sharibus.co.jp/pdf/shuttlebus_timetable.pdf
・乗車はウトロ温泉ターミナルか自然センターで行ってください。
・知床五湖で車を駐車してバスに乗り換えることはできません。
知床への予定を立てている方はご確認お願いいたします。
ここ数日大変暑く、日差しが強い日が続いています。日差し対策をお忘れなく。しかし、夜は冷えることもあるので、一枚羽織る物もあると良いかもしれません。