ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2012年7月

17件の記事があります。

2012年07月27日もうすぐマイカー規制<カムイワッカ湯の滝に行く人へ>

知床国立公園 ウトロ 伊藤典子

8月1日より、マイカー規制が始まります。
カムイワッカ湯の滝へは、シャトルバスのみでしか行くことができません。旅行の前は下記ご確認お願いいたします。

・8月1日から8月25日まではシャトルバスのみ(マイカーは走行不可)
・ウトロ温泉バスターミナルか自然センターの2箇所で乗車

詳細は下記をご確認ください
http://www.town.shari.hokkaido.jp/shiretoko/point/8p_kamuiwakka.htm

知床五湖から乗る人の為にバスストップの設置作業を行いました。また、カムイワッカへ向かう道の前のゲートは7月31日の18:00からは閉鎖いたします。その為の周知看板も設置いたしました。この間、知床連山に縦走の予定を立てている人は、下山してみたら、閉じ込められてしまうことも!お気をつけください。


看板設置中

知床五湖にシャトルバス用のバスストップの設置

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2012年07月24日出張授業を行っています。

知床国立公園 羅臼 後藤 菜生子

外来生物っていったいなんだろう。
外来生物の侵入によって生態系にはどのような影響があるのだろう。
身近な自然の中にどんな外来生物いるんだろう。
そして、それらを学ぶことによって、身近な自然の大切さや生物多様性を保全する意識をもってもらえたら。
そんなことから、根室振興局が根室管内の小中学校を対象に、外来生物の出張授業を行っています。

昨年から行っているこの出張授業。
そこで講師として、子どもたちに外来生物についてお話しをしています。

外来生物が生態系に与える影響が、生きものの命の循環システムを崩してしまう一因になっていること。でも私たちの都合で連れてこられた外来生物、人間活動が要因となって急激な環境改変が起きていること。本来の生態系や在来生物を保全していくためにも、これ以上の外来生物の侵入と分布拡大を防がなくてはならないこと。
それらを知ってもらうため、また、子どもたちの身近な自然をより大切に感じてほしい、そんな思いで授業を行っています。


授業では、生態系に影響を及ぼす外来生物・そのしくみについてと、特定外来生物であるセイヨウオオマルハナバチをメインとしたお話。


そして野外観察では、実際にセイヨウオオマルハナバチの捕獲や、ネイチャービンゴなどを通して行う自然観察など。


雨天時には、羅臼事務所考案の
「セイヨウVS日本のマルハナ 勝つのはどっちだ!」ゲームを通して、セイヨウオオマルハナバチの特性や捕獲の効果を体感しました。

授業を通して、子どもたちは普段見慣れた身近な自然の中にも、実は外来生物が存在して生態系に影響を与えていることや、もともとあった生態系を保全していかなければならないことなど、感じてくれたのではないかと思います。

正直、外来生物について教えるというのは、私たち大人がもたらした影響を、未来を担う子どもたちに伝えるもどかしさを感じながらの授業です。
でも、こうした授業を通じて、改めて身近な自然や生きものの大切さや素晴らしさを感じるきっかけになれたら、とても嬉しい。そして、生まれ育った場所の自然を大切に思いながら育ってほしい、そう願い、授業を行っています。

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2012年07月23日ヒグマにばったり!

知床国立公園 羅臼 菅原 弘貴

7月5日、海岸の巡視
巡視中はヒグマ対策として、「オーオーオー」といつも大声で叫びながら歩くのですが、それでもヒグマに出会ってしまう事もあります。

海岸の岩場を歩行中、ふと前をみると岩場の間にヒグマを発見!!
ヒグマを発見した瞬間はいつも緊張が走ります。

ヒグマは、こちらを見てもなかなか逃げるそぶりを見せず、通り道をふさがれ身動きがとれない状況になってしまいました。しばらく様子を観察し、ヒグマが山側へ移動したことを確認、無事巡視から帰ってくることができました。
改めて知床の自然の怖さと雄大さを肌で感じた経験でした。


そのときのヒグマ

知床半島には多くのヒグマが生息しています。どこにいても遭遇の可能性が高い地域です。海岸トレッキングや登山などの際には、必ずヒグマ対策を怠らないようにしてください。ヒグマも人間が怖いのです。ヒグマが人を襲うときのほとんどは自己防衛か子グマを守るためだと考えられています。ヒグマに出会っても背を向けて逃げたりせず、まずはヒグマと自分の状況を冷静に確認してください。ヒグマを刺激する事が一番危険です。
 


ヒグマ発見環境

知床にはとても美しい花がたくさん咲きます。
ですが花に見とれて下ばかり見ていると、いつの間にかヒグマがすぐ近くに!!なんてこともありえます。

知床半島先端部に立ち入る利用者には高い登山技術や体力、判断力が必要です。
すべて自己の責任にゆだねられることを十分に理解した上で、トレッキングに挑戦してください。皆さんも知床先端部ご利用の際は、ルサフィールドハウスに立ち寄って必要な情報を収集してください。

知床半島先端部のご利用の際は、
下記の 知床半島先端部 利用の心得(シレココ)のページをご利用ください。
http://www.env.go.jp/park/shiretoko/guide/sirecoco/index.html

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2012年07月20日協働作業

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

 広大な面積を誇る大雪山国立公園。維持管理作業等に関わっている方々は多方面にわたります。地区ごとに、「どのような人たちがどのような作業を行っているのか」、これらを共有していこうという事で現在大雪山では協働による登山道維持管理の仕組み作りを行っています。山岳会、関係市町村、北海道、森林管理署、それにパークボランティアも含め一体となって大雪山の保全活動に携わり、お互いの作業状況を共有することで、ロープ張りやマーキングなどに関しても各地域バラバラでなく、統一感を図り、またお互いの長所を取り入れることによって、今後大雪におけるより良い維持管理の仕組みが整っていく事を目的としています。

 旭岳周辺において、地元関係者が「協働」で作業を行おうという趣旨で昨年から始めた行事の一つが登山道のササ刈りです。
 7/18に北海道(上川総合振興局環境生活課・南部森林室)、東川町産業振興課、ひがしかわ観光協会、旭岳自然保護監視員(NPO法人ねおす大雪山自然学校)、個人参加の方、そしてパークボランティアも集まり、旭岳天女ヶ原登山道においてササ刈り作業を行いました。多忙中にもかかわらず参加していただいた関係者の皆様へは深く感謝いたします。中には夏休みとして参加して下さった方もいました。
 ここ天女ヶ原登山道はロープウェイを利用する人たちが大半を占める中で、利用者が比較的少ない登山道です。しかしながら維持管理が行われなければ荒廃が進む→さらに登山者が減るという悪循環にもなりかねません。
「地元の登山道維持に貢献したい」と集まってくれた有志はこの日合計16名。時折雨のぱらつくあいにくの天気となりましたが、普段はなかなか顔を合わせることも少ない面々ながら参加者一体となって作業に携わっていただくことが出来ました。


作業前に参加者へ本日の注意事項並びに作業手順の説明。

作業の様子。単なるササ刈りとあなどるなかれ。険しい登山道を登りながら太く丈夫なササを刈る作業を半日もしていると腕がパンパンなってくることもあるのだ。

登山道上におけるササ刈り一つをとっても、刈幅や刈り方、刈ったササの処理方法などを共有していこうという趣旨で昨年から始めたこのイベント。今後も地元有志で継続して協働作業を行っていく事により、維持管理の方法の統一化が図られていくことが望まれます。
 この日は旭岳温泉登山口から旭岳4合目上(姿見の池園地)手前までの作業。実は初めてこのルートを歩いたという方もいたようです。
 これからの時期はタチギボウシなどの湿原植物、秋は紅葉が素晴らしいルートでもあるので皆さんにもその良さを知っていただくいい機会になったかもしれません。


 ササ刈り作業も無事終わり事務所への帰路の際、何気なく旭岳への国立公園入り口のエントランス看板を見ると、こちらも周りに草が生い茂り大変なことに・・・。
 使い終えたと思っていた剪定バサミを再度取出し、再び作業開始。
 いやいや、やはり下界は暑かった。旭岳山麓とはいえ、やはり標高が1000mもある旭岳温泉と下界とは別世界ですね。山は涼しくて快適だったと改めて実感しました。
 登山道ももちろんですが、こちらの看板も国立公園入り口の大事な「サイン」ですからね、あまりにもみすぼらしい姿では・・・。
 このような雑務も我々の大事な作業です。

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2012年07月20日天人峡~トムラウシ山ルート その2(作業編)

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

 今回ベースとしたヒサゴ沼野営指定地からトムラウシ山までのルートは大雪山を縦走するにあたっての大動脈ルートの一つですが、「道が分かりにくい」という声が多いのもこちらのルートの特徴です。
 大雪山の象徴ともいえる強い風が吹きつける稜線部分は過去に付けられたマーキングや道標の文字等も年と共に消えて行ってしまう箇所が多いため定期的な作業が望まれるところですが、なんといってもここは大雪山の核心部であるためなかなかその手が入りにくいのが現状です。
 今回の山行中は天候もまずまずで、マーキング作業には絶好の一日。これまでしばらくの間出来なかった作業をようやく行うことが出来ました。


天沼~北沼間の登山ルートの中でも特にルートを見失いやすいと言われるところが、通称「ロックガーデン」付近。マーキングが色褪せてしまっている箇所への塗り直し作業を行いましたが、それでも視界不良時は要注意箇所であることは間違いありません。じっくりとルートファインディングが出来るよう、時間に余裕を持って行動したいものです。

 ただ、マーキングや道標だけを頼りにするのは非常に危険な行為です。常に地図を見ながら自分の現在位置を確認する。これは大雪山縦走にあたっては最低限必要な技術といえるでしょう。あくまでもマーキングは補助的なものと捉えて下さい。
 何といってもここ大雪山の奥座敷は数少ない「原始的な山岳風景」が残された場所です。

 そして今回の最も大きな仕事といえばこちらかもしれません。


すっかり色褪せてしまっていたトムラウシ山山頂標識が見事にお色直しされました。我々の作業後に到着された方は、塗り立てホヤホヤの標柱での記念撮影が出来たことでしょう。

 以前のAR日記において上士幌三浦ARが「見た目って大事ですね」とコメントしていましたが(平成24年5月23日の「公園看板破損 before after」より)、全く同感です。きれいに手直しされたものは何とも気持ちの良いものです。
 誰もが憧れる大雪山の代表的な「トムラウシ山」の山頂があまりにもみすぼらしいというのは何とも恥ずかしいことですから。

 最後に残雪の状況です。(7月8日撮影)

このように、大きな雪渓を登行する箇所はヒサゴ沼周辺のみとなりましたが、雪渓歩きに慣れていない方などはやはり軽アイゼンなどがあった方が安心できるかもしれません。気温の低い早朝などに出発される際は特に滑りやすくなっているので十分注意してください。(写真はヒサゴ沼からの登り始めの箇所)
また、雪渓の端では踏み抜きに注意です。

 この日も全行程は10時間近くにわたりました、作業に同行していただいたパークボランティアの皆様、大変お疲れ様でした。

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2012年07月19日インタープリテーション ~自分のことばで伝える~

釧路湿原国立公園 釧路湿原 小林 美保

平成24年度釧路湿原国立公園パークボランティア研修会を開催しました。

第1回目の研修は夏季開催予定(7/22、8/19、9/16)の
パークボランティアによる温根内木道定点ガイドに向けて
NPO法人ねおす 大雪山自然学校代表の小林峻氏を講師に迎え
「インタープリテーションの楽しさ」について学びました。

今回の目標は
・インタープリテーションの楽しさを知る
・ちょっとスキルを上げる
の2点にしぼって、まずは自分たちができることから始めました。

午前中の座学では、まず自己紹介と自分たちが感じる温根内木道の魅力に
ついて紙に書き、短い時間で全員がスピーチしました。
(実はこれが午後からの実地演習に生きてくるのです)
その後、グループに分かれてワークショップを行いました。

午後からは温根内木道に移動して、さぁ実地演習です。

今年から新しくボランティアの仲間に加わった方は
来訪者に向けてガイドすることは初めての方もいます。
「私には無理かも…」なんて言葉がチラホラ。
そんな中、講師の小林さんが問題点を一緒に解決しながら進めてくれます。


そして、自然の力はすごいですね。

木道を歩いているうちに、みんな自分たちが「素敵だ」と思うものを
見つけ始めます。あとはそれを伝えるだけ。それが難しい!

そこで、講師がさらっと実演してくれます。
「ほぉ なるほど・・・」 目から鱗です。

不思議なことに、恥ずかしがっていた人もそうでない人も積極的に
お客さま役、ガイド役となって実演練習ができるようになるのです。
すでに練習というよりは本番そのものですね。


最初は自然の知識がないから・・・とか鳥の名前を知らないから・・・など
不安げにしていた方も
現実に起こる場面を想定してロールプレイング(役割演技)することで
相手を知ろうとし、自分たちが楽しいと感じることを伝えらえるようになり
お客さまに何かしら自分なりのプレゼントができることがわかりました。

終始 笑いと真剣さが入りまじった素敵な研修会になりました。
ボランティアさんからは「楽しかった」「これなら私でもできそう」
「ロールプレイングがよかった」などの感想がありました。

そうなんです!専門家ではなくてもできることがあるのです。
そしてそれは「楽しい」のです。

今年の夏はぜひ釧路湿原国立公園にお越しください。
自然が大好きなパークボランティアのみなさんがお待ちしております。
自然と出会い、その地に住む人たちと接することで
またさらに味わい深い旅になると思います。

◆お知らせ◆
温根内ビジターセンター、塘路湖エコミュージアムセンターは
パークボランティアのみなさんの協力により、夏季の間(~8/15まで)
休館日も開館しています。

7月22日(日)PVによる定点解説
10:00~12:00、13:00~15:00の間で行っています。
※上記時間内に木道上でお待ちしております!

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2012年07月18日フードロッカーの正しい使い方について

知床国立公園 ウトロ 伊藤典子

多くの登山者が訪れると思われる、7月14日から16日までの3日間で、知床連山の巡視をおこないました。あこがれる人も多いと思われる知床連山縦走。知床では色々とルールがあります。その中の一つ。

「テント泊にはフードロッカーを使用すること。(正しく)」

このフードロッカー、聞いたことの無い人も多いかもしれません。ここ、知床のみに設置されています。野生動物を引き寄せる要因である、食料や臭いのついた食器、鍋を入れます。食料は入れても、食器等をお忘れではありませんか。引き寄せるおそれのある臭いのあるものは、まとめて入れてください。
また、羅臼平に設置してあるフードロッカー。山頂にピストンする人がザックをそのまま入れる事のできないようにゴムを張りました。一人が入れてしまったら、テント泊の人は食料を入れるスペースが無くなってしまいます。ましてや、羅臼平から先、これからが羅臼岳登山の核心部に入るところです。ザックを置いてくのは、なんで?

自分の身を守るための対策です。また、自分以外の人に迷惑をかける事にもなります。きちんとした対策をとりますよう、お願いいたします。


フードロッカー内にザックを入れられないよう、ゴムを張る。
盤面の使用方法を磨く、山岸R。


羅臼岳や硫黄山単独で登るだけでは見ることのできない、縦走路ならではの花々が咲いていましたよ。今が見頃、と咲き誇っていました。

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2012年07月13日総勢30名で丸太運び

大雪山国立公園 上士幌 三浦 武

ある日のトムラウシ山の登山口。


何をしているかというと。

登山道のこんな泥濘箇所を


こんな感じにするために皆で運ぼうというイベントでした。


ある者は体脂肪減のため、ある者はウェスト・体重減のため、またある者は意義を感じて各々集まったのであります。そしてある者(私)はヌカカに足を12箇所刺されていたことに下山後気づくのであった。

参加団体は環境省や森林管理署、町、新得山岳会などで構成する「大雪山国立公園新得地区登山道等維持管理連絡協議会」に加え、地元山岳会や大雪山国立公園パークボランティア他を加えた総勢31名での丸太運び。
午前と午後の2往復で約200本の丸太がこの日のうちにカムイ天上付近に集められました。
1本当たり4.7kg。

新道付け替え後8年でぬかるみが名物となってしまったトムラウシ山線ですが、原因は登山道利用者の多さと地質、地形など複合的なことが絡み合ってます。ぬかるみを避けるように登山者が登山道脇を歩くと道が拡がってしまうことにつながります。

今後この丸太を使い集中的に泥濘箇所の改善作業が行われていくことになるわけです。今年はぬかるみエリアの半分を残り半分は来年改善していく予定です。
皆様お疲れ様でした。

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2012年07月13日天人峡~トムラウシ山ルート その1(登山道編)

大雪山国立公園 東川 宮崎 浩

 多くの岳人が憧れるトムラウシ山。新得町側からの短縮登山道を利用しての日帰り登山という方が多いかと思いますが、今回は比較的マイナーなルートである天人峡温泉登山口からのルートを紹介したいと思います。
 現在上川町側の入り口である沼の原登山口が林道崩壊の為通行出来ない状態である事から、しばしばこちらのルート状況などを聞かれることも多くなってきました。
 7月6日から3日間、パークボランティア作業の為、ヒサゴ沼野営指定地をベースに同ルートでの山行を行いました。情報があまり多くないルートですので、こちらのルートを考えている方は参考にして頂ければと思います。
 しかしながらトムラウシ山までの歩行距離は約17㎞。日程には十分に余裕を持って行動したいところです。

 まずは最初からの難所、通称「三十三曲がり」(余裕のある方は数えてみて下さい、本当に33の曲り道があります)。ここをクリアするとほどなく北海道の2つの「NO.1」を見ることが出来る「滝見台」に到着です。

NO.1の1つは言わずと知れた北海道の最高峰「旭岳」(2,291m)。もう1つは北海道一の落差(270m)を誇る「羽衣の滝」。この2つを一度に見ることが出来るのはここだけでしょう。ここから見た羽衣の滝の様子はこちらのAR日記から見ることが出来ます。http://c-hokkaido.env.go.jp/blog/2012/05/891.html

 ここから先は大雪山のいわゆる「奥座敷」への入り口です。この時期、ニッコウキスゲやワタスゲが咲き誇る「第1公園」「第2公園」を過ぎるとようやく視界が開け、稜線を伝わる心地よい風を感じることが出来ます。しかし、ここまでは倒木、笹藪、泥道など難所が連続し、まさに「原始的な」道です。距離以上に時間を取られると思った方が良いでしょう。

雨の日だけでなく、晴れていても水はけの悪い箇所では水溜まりが多くあります。今回は長靴だったため安心して歩くことが出来ましたが、登山靴では躊躇してしまいそうな所も多くあります。登山道の複線化も目立ってきていました。足元はしっかりとした靴で。くれぐれも登山道からは外れないようにして下さい。

 
 小(ポン)化雲岳を過ぎるとようやく「これぞ大雪山」といえるようなお花畑が迎えてくれ、ここを過ぎると化雲岳山頂に到着。この日は雨の中の登山であったため、ここまで出発から8時間を要しました。大雪山の奥座敷への道のりは遠いことを実感させてくれます。

化雲岳を過ぎ、今がまさに旬といえるお花畑を抜け、長い雪渓を下り終えるとヒサゴ沼野営指定地がようやく見えてきます。本日の歩行時間約9時間。皆さん大変お疲れ様でした。明日はトムラウシ山目指して作業共々頑張りましょう。

 この先、ヒサゴ沼~トムラウシ山までは近日中にその2(作業編)でお知らせする予定です。

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2012年07月12日身近にいる外来生物展

阿寒摩周国立公園 阿寒湖 北川 栄司

先日、千歳市にある「千歳サケのふるさと館」職員の方から電話があり、
「外来生物について企画展を行うので、湯の滝にいる外来魚を生体展示したいのですが…。」
との問い合わせがありました。
外来生物について皆さんにより広く知ってもらえる企画展です。
わざわざ千歳から捕獲に来られるので、菅野保護官と共に同行し、捕獲に協力しました。

初めて湯の滝の外来魚を目にした職員の方は、
「北海道の林道を1.4kmも入った山の中に熱帯魚がウジャウジャいる」
光景に驚かれていました。



まずはタモ網での捕獲です。
比較的捕まえやすい、池からの流出河川部で行います。
ウジャウジャいるのですが、動きの速いティラピアを捕まえるのは結構難しいです。
両手にタモ網をもって、追い込んで捕まえるのがコツです。

ここでは数は捕れるのですが、エサとなる藻が少ないせいか、あまり大型の個体がいません。
次は、池にいる大型の個体の捕獲です。



池での捕獲は、釣りが最も簡単です。
数が増えてエサ不足になっているため、食べれるものが落ちてきたら即座に群がってきます。

昨年、子供向けの啓蒙活動で実施されたセミナーで、「ティラピアはどのエサが一番好きか?」を調べるため、うどんやパン、ご飯やブドウ虫等で釣果の比較を行ったのですが、結果は…
「何でも食べる」(笑)。

この日はグッピーを餌にしましたが、いつも通り良く釣れました。
基本的にナイルティラピア成魚の食性は、植物質の餌なのですが…。

展示に十分な数が捕獲できたので、これから千歳までの長距離搬送です。
以前、冬場に袋詰めで持ち帰ってグッピー半数を死なせてしまった私ですが、やはり職員の方はプロ、携帯型のエアレーションと大型水槽を準備されていました。
気温も心配ない時期なので、翌日頂いた連絡では全個体無事との事でした。
これで、企画展で姿を見れますね。



詳細はコチラ。
(千歳サケのふるさと館HP→http://www.city.chitose.hokkaido.jp/tourist/salmon/

皆さんも、ぜひ見に行って、外来生物について考えてみて下さい。

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