ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [北海道地区]

北海道地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年7月

11件の記事があります。

2018年07月30日夏休み!!子供スペシャルイベントを開催しました (第一章)

苫小牧 平 尚恵

皆さん、こんにちは。

ウトナイ湖担当の平です。

北海道らしく晴れの日が続いていますが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。今日は7月29日(日)にウトナイ湖で行ったイベント、"子供スペシャル"についてご報告します。

このイベントは毎年夏に、ウトナイ湖での仕事体験をとおして、子供達に生き物との共生について考えてもらうために開催しています。

今年はゴミ拾いと野生動物の治療室の見学、ウッドデッキのペンキ塗りを行いました。

ゴミは世界各国でその処分方法が問題となっています。

特に野外に投棄されたゴミは最終的に海に集約されます。ゴミが海流に運ばれることで、時には遠く海外の砂浜で日本語のラベルが付いたゴミが発見されることもあるそうです。

また、プラスチック製品のゴミは紫外線と波で細かく砕かれ、マイクロプラスチックと呼ばれる5mm以下の小さな粒となって大洋を漂うことになります。

小さくなったプラスチックの粒は、動物プランクトンや小魚がエサと間違って飲み込んでしまうこともあるそうです。最近の日本近海の環境調査でも小魚の胃内容物からマイクロプラスチックが発見され、それを食べる私たちの健康への影響についても問題となっています。

この大きな問題の一端でも知って貰おうと、3年前からゴミ拾いを続けています。

そんなわけで、先ずは全員でウトナイ湖畔と道の駅に出発です!!

 

ゴミ拾い1ゴミ拾い2

 

 

   

子供達はどんな小さなゴミも逃しません!!

何をみんなで覗いているかというと・・・。

木のゴミ1木のゴミ2

  

  

なんと、木の洞(くぼみ)にタバコの吸い殻が捨てられていました!!

トングが入らないので、枝でかき出して取ります。

 木のゴミ3

   

湖畔で拾ったゴミの中には、野生動物に悪影響を与える物も多くありました。

ビニール袋や小さなプラスチックゴミは動物が間違って飲み込んでしまうこともあります。

過去には釣り針が足に刺さったウミネコが、センターに運び込まれたこともります。

この日、子供達はとても楽しそうに、元気いっぱいゴミ拾いをしてくれました。

でも、木のくぼみのタバコを見つけたとき、草むらのペットボトルを見つけたとき、子供達の口からは「なんでこんな所にゴミを捨てるんだー!!」という言葉が何度も聞こえてきました。

これらのゴミの多くは、大人が捨てた物です。

子供達の見本となるべき私たち大人が捨てたゴミを、子供達が額に汗をいっぱいにかきながら拾ってくれています。

こんな状況を笑って見ていることなんて出来ません!!

心の中では情けなくて、涙が出てました。

どんな時でも胸を張って人前に立てる人間でありたいな。

そうなれるよう日々精進だ!!と強く誓った熱い真夏のゴミ拾いでした。

長くなるので、イベントの後半はまた来週お届けいたします。

それでは、熱中症に気をつけて短い夏を楽しんでください。

おまけ 今のウトナイ湖

声が聞ける鳥

シジュウカラ・ウグイス・センダイムシクイ・カワラヒワ

見られる花

ホザキシモツケ・ノコギリソウ

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2018年07月26日避暑地の礼文島

利尻礼文サロベツ国立公園 小笠原涼太

こんにちは。礼文担当アクティブレンジャーの小笠原です。

最近は日本各地で猛暑となっていますね。

本州の方では40度を超えるような、暑すぎる日が続いているようです。

北海道でも熱中症には常に気を付けなければいけない時期なのですが・・・、本道から離れた礼文島では熱中症とは無縁だったりします。

吹き抜ける海風は涼しく、気温も上がったとしても20度を少し上回るくらい。

桃岩展望台などのトレイルコースでは、標高が少し上がることもあって清涼な空気に包まれています。

正に避暑地と言っていいでしょう。

さて、そんな誰もがうらやむ涼しさに包まれている夏の礼文島の様子をご紹介します。

6月下旬のゴロタ岬にて。手前にレブンシオガマ、奥にチシマフウロがあります。

夏の礼文を代表する花たちです。

夏の礼文島は色鮮やかな花々が多数咲き乱れます。

レブンキンバイソウなどが代表する黄色、チシマフウロなどの青、レブンシオガマやイブキトラノオといったピンク、レブンウスユキソウもしくはエゾニュウを初めとしたセリ科の植物による白。都会では見られない目の前一面の草花は、きっと暑さにまいった心もいやしてくれるでしょう。

※レブンウスユキソウ。ちょうど今の時期がピークです。

これから緩やかに終わりへと向かっていきます。

さて、花は見頃であり活動しやすい気候のため、多くの人が訪れている礼文島。

島を訪れた方々に礼文島の自然について知ってもらい、自然を守る活動のPR、トレイルコースを歩く際のマナーの普及を主目的とした「高山植物盗掘防止パトロール」が先日、720日に礼文島で行われました。

※パトロール中に出会った観光ツアー中の皆様(左側)にパンフレットをお配りしました。

あいにくの天気でしたが、それでも出会った方々にPRを行いました。

貴重な高山植物を盗掘から守るためのパトロールでもありますが、白昼堂々と盗掘を行う人は、最近は見かけなくなりました。

このため、このような日中のパトロールで大切なのは、たくさんの人に「自然を守るための活動」を知ってもらうことにあります。

正しい事を知っている人の目が増えれば、盗掘を考えている人達も動きにくくなり、正しい歩き方を観光客の方々が知ってくれれば、礼文の道が荒れるようなこともありません。

礼文の美しい自然を守るのは、私達のような関係者だけでなく、礼文島を愛する全員なのです。

※礼文島某所にて撮影したリシリソウ。今の時期の礼文島であれば良く咲いているのですが、

見ての通り、色が緑色に近く、また小さなお花なので見つけるのがちょっと難しいです。

また『リシリ』と名前に付いていますが、実は礼文島の方がよく咲いていたりします。

もちろんこの写真も歩道から、そしてコース外に足を踏み出すことなく撮影しています。

先日の暴風雨で花たちもダメージを受けましたが、まもなくツリガネニンジンやコガネギクといった新たな花々が顔を出してきます。

雨にも風にも負けず、そして猛暑と無縁の礼文島。

暑さにへこたれそうになったら、是非癒やされに礼文島へとお越し下さい。

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2018年07月24日夏真っ盛りのカムイヌプリ(摩周岳)

阿寒摩周国立公園 川湯 杉山万里子

みなさま、初めまして。4月より阿寒摩周国立公園管理事務所(川湯)に着任しました杉山万里子です。これからどうぞ宜しくお願いします。

今月12日の摩周岳巡視の様子をお伝えします。

摩周岳登山は巡視や整備など合わせて今シーズン三回目。毎年夏シーズンに数回登っている身近な山ですが、いつも違った表情を見せてくれます。

この日は霧が立ちこめて視界ゼロ。見えるはずの根釧大地も、摩周湖もその姿を見せてくれません。

綺麗な花が!と指さすレンジャー

  

          ヒオウギアヤメ                 チシマフウロ           

足下の花を見ながら、だらだらとした下り坂、だらだらと続く上り坂を歩いていくと、約1時間で見晴らしの良い風衝草原にたどり着きました。ここにはベンチがあり、一休みすることができます。あれ?!看板が旧名称のまま・・・・・・どう直す?上から何か・・・いや、彫るか??なんて話していると、突然摩周湖が姿を現しました。あっという間の出来事だったので、慌ててカメラを構えてぱちり。

 

歩いてきた方向を振り返ると、濃い霧が絶えず流れています。あの霧の中を歩いてきたのでしょうか。見えたり、見えなかったり、じらすように姿を現すのが摩周湖の魅力?なんて話をしながら、頂上まで残り3キロを歩みます。